この映画は確かに凄い。数多くの面で成功している。喜劇であり悲劇でありホラーでもあり、大胆などんでん返しがいくつもある。演技が非常に強力で、素晴らしくエモーショナルな場面もあり、そして結末は完璧に近い。不穏であると同時に感動的で、とても斬新な作品だ!ありがとう!
ジョン・キャメロン・ミッチェルさん
(映画監督/『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』)
この映画に出てくる様々な顔を見たくて、知りたくて、最後まで目を離せなかった。感想を伝えたくても僕自身辿り着けないなにかがある。そのなにかがとてつもなく大きな映画です。好きだなあ。
高良健吾さん
(俳優)
父の葛藤や愛に心をえぐられて、娘の強さと無垢さに心をえぐられて、自分の感情がグチャグチャにされてしまった。
でもこの親子には幸せになってほしいんだ。素晴らしい作品に出逢えて感謝です。
小池栄子さん
(女優)
前作『岬の兄妹』でもそうですが、ずっとすぐそばにあるのに見えにくい、見たくない問題をクローズアップしてドラマに昇華できるのが片山監督の才能だと思います。必然的にキャラクターの実在感が求められると思うのですが、舞台、役者選び、音の使い方も間違いがないので大きい映画館の画面で細かいところまで見て欲しいです!
藤本タツキさん
(漫画家/「チェンソーマン」「ルックバック」)
濃密な悪意と、薄っぺらな狂気。
それと、ほんのひと摘みの愛情。
人間は誰しも、そんなこんなの狭間で生きているのかもしれない。
佐藤二朗の挑戦、伊東蒼、清水尋也の躍進も嬉しいが、今回は森田望智の凄みにやられた。
誉田哲也さん
(小説家)
面白かった!食い入るように観てしまった!
前作、『岬の兄妹』でショックを受けてこの監督は凄いと思ってはいたけど 益々好きになった!
前作よりグッとメジャー感が増していて、やはり前作と同様社会の暗部に焦点を当てる作りも健在。佐藤二朗も迫真の演技!片山慎三監督はポン・ジュノと並んでこれから絶対追っかける監督の1人になった!
奥浩哉さん
(漫画家)
命の重さはみんな同じ。
私たちはそんなふうに教えられてきた。
だが実際のところ、それが建前だということも知っている。
建前と現実の狭間にある自分の本音を直視しろと言われているようだった。
高橋ユキさん
(フリーライター/「つけびの村」)
本気の「生きていたくない」に、他者はどう向かい合うのか。
死の尊厳を法が担保しない唯一の先進国で、個人にそのこたえを「さがさせる」ことの残酷を、誰が償うのか。
本作が タブーを語り合う糸口になれと願う。
鈴木大介さん
(ルポライター/「ギャングース」原作)
「殺人鬼を見つけた。賞金が入る」と言い残して消えた現場作業員の父。じゃりん子度高めな娘は西成中を走り回って父を捜し……やばい殺人鬼とぶつかる。スリラー映画かと思って見ていると事態は思わぬ方向へ。前作『岬の兄妹』のように、「あなたは答えをさがし当てられるか?」と観客に詰め寄る怖い感動作だ。
深町秋生さん
(ミステリ作家)
鈍器で殴られたような衝撃だ。
様々なイシューが重層的に盛り込まれながらも、
あくまでもエンタテイメントとして昇華させた監督の手腕に脱帽。
オカモトコウキさん
(OKAMOTO’S/ミュージシャン)
最悪最低な状況になった時、笑いが止まらないときがある。
そこに人間の光りやエネルギーを垣間見るのです。
だからお笑いなんぞやっとるのかもです。

土手っ腹にぶっささる映画でございました。
間違いなく、人間映画でございました。

映画史上に残るラストシーンっす。
ありゃ、すげーよ。
ダイノジ大谷ノブ彦さん
(芸人)
面白いドラマとの出会いをさがしつづけている私達を、この作品は思いもよらない結末へと誘ってくれる。
片山慎三監督の作る独特の緊張感が心地よく、役者たちの才能を引き出す天才だと感じた。
もっちゃんさん
(映画YouTuber)
誰しもが何かしらを探し続けて生きていると思うが、
本当の意味で見たくないものまでを、その意志で見ようとするだろうか。
それほどの誠実な眼差しで片山監督は常に画面のこちらに何かのサインを送ってる。きっと観客自身が最後に見つけるものを信じている人だと思う。
山田智和さん
(映像作家)
重いテーマの作品なのか、サイコサスペンスなのか……得体が知れないまま鑑賞したが、
重そうで重くない、実に巧みなプロット――
よく練られた立派なエンターテインメント作品である。
長崎尚志さん
(脚本家・小説家/『キャラクター』原案・脚本)
綺麗にはまることのないパズルのピースを、
ひとつ、またひとつと押し込んでいくようだ。

謎に謎が絡まり、家族の為、欲望の為と、
自らを騙しながら予測不可能のそのまた向こう側へと物語が歩みを進めていく。

行き着く先の闇で、
私たちは一体何を「さがす」のだろうか?
テラシマユウカさん
(GO TO THE BEDS)
底なしのヘドロに身を置けば、誰もがヘドロにまみれて沈んでいく。日本にそんな街があることと、そんな人生があることを、本作は残酷なまでのリアリティーをもって教えてくれる。
石井光太さん
(ノンフィクション作家/「物乞う仏陀」)
もしもあなたが自分のことをフィルム・ノワールや心理・社会派スリラー、サイコパスなキャラクターのファンだと思っているなら、是非この映画の複雑でダークな世界に足を踏み入れてください。
あなたの中にある境界線や忍耐レベルを試されるとともに、忘れることのできない映画体験ができるでしょう。
アミール・ナデリさん
(映画監督/『駆ける少年』『CUT』)
恐ろしく、そして驚くべき映画だ。
どこに向かうのか予測できないストーリーテリングも驚異的だが、
締め付けられるように張り詰めた緊張感で殺人犯を追いつつ、
いつの間にか人間の深淵と罪の意識に向き合わせる演出に、観客は腰を抜かすだろう。
ジャンル的快楽とともに日本社会の病理現象に鋭く迫る、巨匠・黒沢清監督を思わせる。
日本映画界に恐ろしい新鋭が現れた。
キム・ジウンさん
(映画監督/『甘い人生』『悪魔を見た』)
さがす。
全力疾走して、お父さんの元に向かうオープニング。ピンポン球が床に落ちてしまうエンディング。
もしかしたら始まりと終わりの全ては、愛という言葉かもしれない。
ヤン・イクチュンさん
(監督・俳優/『息もできない』)
驚異的なストーリーテリング!
ファーストカットから引き込まれる。
映画史に残る伝説的なスリラー映画になるだろう。大好きだ。
ヨン・サンホさん
(映画監督/『新感染 ファイナル・エクスプレス』)
ミステリー、スリラーそしてドラマを自由自在に行き来する演出に完全に没頭しながら見られる映画だ。
俳優たちのエネルギッシュな演技とリアルな撮影、演出が、その没入感をさらに倍加させている。
類いまれに綿密に紡がれた映画のプロットが、ジャンル的な快感と映画的な楽しさを与えてくれる。
それに加えて、単純なジャンル的な面白さだけでなく、死と人間に対する深い洞察が感じられることが尚素晴らしい。
スリラーというジャンルを通して、社会から疎外された人間を大胆かつリアスティックに描き出す片山慎三監督の演出力に魅了されるだろう。
片山慎三監督の次回作がもう楽しみだ。
コ・フンさん
(映画監督/『Paper Flower』)
佐藤二朗は言わずもがな、伊東蒼が、清水尋也が、森田望智が素晴らしくいい。役者がいいということはその後ろにすぐれた演出があるわけだが、役者にとってはものすごく試される現場だったんだろうなと思った。いや、でも本当に試されてたのは我々観客なのかもしれない、とラストカットを観ながら思ったりもした。
石川慶さん
(映画監督)
失踪した父親を探す娘の物語と思いきや、アッと驚く展開にこっちが結末を探す旅に!全く先が読めない緻密な構成。ディープな大阪ロケのリアリティ。二朗さんと伊東さんが演じる親子が実に魅力的だ。ラストの長回しで心が鷲づかみに!
いのうえひでのりさん
(劇団☆新感線 主宰/演出家)
そのルックから骨太の人間ドラマだと思っていたら、サスペンスフルなエンターテイメント作品で、エグくて、ハードで、うまくて、こんな日本映画が出てきて頼もしいと思うと同時に嫉妬もしました。片山監督がこのテンションでメジャー作品を撮ることを楽しみにしています!
大森立嗣さん
(映画監督)
ひとの善悪や道徳を疑ってみる、これは、映画の基本です。『さがす』は、辺境に生き、漂流する家族を描いた傑作です。加えて、返り血を覚悟し、現代社会への違背を堂々と描いた片山監督は、怪物です!「さがす」で「さすが」!
阪本順治さん
(映画監督)
もし、こんなことがあったなら、どうする?
『さがす』はあまりにもシンプルで、だからこそ恐ろしく、それでいてやさしい。
ほんの少しの心の歪みを、大胆かつ巧妙な構成で描いたこの映画には片山監督の本気が注ぎ込まれている。
まんまと惹き込まれてしまった!
真利子哲也さん
(映画監督)
『さがす』を観て、今の世の中は積極的に生きることが難しいことなのかもしれないと感じた。人を殺してまでも生きていかなければいけないという“生”への執着。登場人物たちのその後が幸せであることを願わずにはいられなかった。
山下敦弘さん
(映画監督)
台風の目になりそうな怪物映画。
センスお化け片山監督と天才天使、伊東蒼。
最高級の闇鍋がここに完成!
深みある佐藤二朗の出汁スープで、謎の幸福感を味わおう。
𠮷田恵輔さん
(映画監督)
人間心理に潜む恐怖と、親子の純愛を見事に融合させた傑作。
日本と韓国の映画界で学んだ監督・片山慎三の才能には嫉妬しかない。
内田英治さん
(映画監督)
映画で描かれる顛末のパズルをはめていく。足りないピースを拾い集め、空間を埋めていく。最後に残った歪なカタチのピースはどうやってもはまらない。
「君は一体誰をさがしてんの?」という言葉が頭の中をリフレインする。スリラーでありサスペンスであり青春映画でもある見応えのある映画だった。
行定勲さん
(映画監督)
終始予測の出来ない展開。
観終えた後の余韻に、うまく言葉が見つからない。

今の現代社会において私たちは「さがす」というタイトルに込められた意味を、考えずにはいられないだろう。
竹野内豊さん
(俳優)
「岬の兄妹」を見た人は絶対に見たほうがいい。この作品で片山監督は大きく飛躍しているから。
「岬の兄妹」を見てない人も絶対に見てほしい。あなたにとって新たな才能の発見になるから。
とにかく皆さんに『さがす』を見てほしい。
テアトル新宿 支配人大谷卓也さん
映画の不穏でいてちょっとシュールなはじまりから一気に引き込まれ、予測できない展開に目が離せなくなる。
わたしは映画のなかでいったいなにを、だれを探していたのか。なにかを探していたはずが、いつのまにか迷子になり、観終わったあとも“さがす”というタイトルが脳内でぐるぐると回っている。
京都シネマスタッフ川添ゆうきさん
監督の確かな演出や役者たちの強烈なアンサンブルなど特筆すべき点は数知れず。 中でも素晴らしかったのは緻密かつ大胆な脚本だ。 ドライブしつづけるストーリー、そして観る者の倫理観が試される衝撃のラスト。 新たな地平を切り開いた片山慎三監督に、最大限の拍手を送りたい。
㈱パルコ 渋谷シネクイント編成担当松岡宏起さん
次の獲物を“さがす”連続殺人犯。
懸賞金目的で殺人犯を“さがす”ため家を飛び出した父。
その行方不明になった父を“さがす”娘。

観客である我々もこの異質なロードムービーの
着地点を”さがす“がまったく先のみえない展開で暗い画面を彷徨う。

さがしてはいけない。 みつけてはいけない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだから。
kino cinéma天神 支配人青松俊哉さん
これはひとをさがす様子を傍観するように見る映画ではありません。
二朗さん、ほんとうにいなくなりますから、一緒に必死でさがしてください。
リアルとモラルとエンタメを共存させている片山監督おそるべし。
立川シネマシティ 番組編成椿原敦一郎さん
何が正義で何が悪なのか、本作は多面的に観る者の心と頭に色んな感情や思いを駆け巡らせ、後戻り出来ない人生の選択について自らの身に置き換えて正解のない答えを模索させられる。痺れるような映画体験を是非
テアトル梅田 営業係瀧川佳典さん